*フレンズ*
「彩…いつも不安そうだった。多分アタシの事なんだって思ってたから、ノートの落書きとか言えなかったの…」
少し落ち着いた恋は話し始めた。
「お姉ちゃんがいない今…アタシが信頼できるのは彩しかいないの…」
恋は…そんな事思ってたのか…。
私なんもわかってねぇじゃん。
「お前は…私を守るって言った」
「…言ったよ」
「なら……私はお前を守る」
「え?」
「姉貴の事も虐めの事も全部忘れさせてやる」
恋がいくら傷ついても私が傷を癒やせばいい。
恋がいくら悲しんでも私が慰めればいい。
私は……恋を守る。