俺様、拾いました。

なんで知ってるんだろう・・・?



「図星か?」



「・・・・」



「やっぱりな~。」



「なんで、知ってるの?」



ヤバイ・・・


大きな声だしちゃった。


この人・・・。


何者?・・・・・。?




「ぷっ。お前、何か変な妄想してないか?」



「へっ?」



「別に、俺。お前のこと調べてもねぇし。」



「じゃあ何で?」



「この部屋だよ。」



「えっ?」



「フッ。だって、普通この家に家族とかが住んでるとしたら、そこの台所にあるコップとはし、そして、スリッパがひとつだけの訳もないしな。」



「・・・」


あたしは、誘の考えたことに、ただ驚くばかりだった。


だって、その言ったことひとつひとつがあまりにも正確で。



驚くことしかできなかった。



そして、誘は勝ち誇った顔であたしに話しかけたきた。


その、猫みたいな目で。



「よしっ、これで大丈夫だな。」


「えっ…なにが…」

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