おしえてください、先生。
「お前、こいつに何してんの?」
俺の心の中は怒りで溢れかえりそうだった。
大切な南が、他の男に触られたこと。
そして、この男が南を怯えさせていること。
全て、許せなかった。
自分の中にこんな激情があるなんて、知らなかった。
「何って、お前に関係ねーだろ! お前こそ南のなんなんだよ!」
南の名前を知ってる……一応、南の知り合いらしい。
でも南は怯えているし、嫌がってる。
この男が一方的に気持ちを押しつけてる……ってことか?
南、かわいいからな……。
でも、俺の方が南を大切に思ってる。
南を大切にできない男に、南に触れる資格なんて無い。
怒りで理性なんて簡単に消え去った。
「関係大ありだな」
南の肩を掴んで、引き寄せる。
「南は俺のもんだから」
南が俺を見てポカンとしている。
そんな顔もかわいいけど……隙だらけだ。