おしえてください、先生。

「む、無理だよ……っ」

「でも一人じゃ入れねえんだろ?」

「う、うん……」

「じゃあ一緒に入るしかねえじゃん」

「…………」



南が黙る。

ちょっといじめすぎたか?



「大丈夫。服着たまま入るから」



当然だ。南と普通に一緒に風呂に入ったりしたら、理性とかぶっ飛んじまう。

服を着たまま風呂に入ることが決まり、二人でお風呂場に入る。

シャワーの蛇口をひねると、熱いシャワーが出てきた。



南に覆い被さるように鏡に手をつき、シャワーを浴びる。

服がお湯に濡れ、より一層重くなっていく。



南、小さいな……。俺の腕の中にすっぽり収まる。



南の制服が、紺のセーラー服でよかった。

いくら濡れても透けることはないし、今の俺にはすげー助かる。

今この状態で服が透けてたら、理性飛ばす自信しかねえからな。



南が髪を洗い始める。

シャンプーの甘い香りが一体に立ち込めて体を包み込む。

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