おしえてください、先生。

これは……意外とヤバいな。

甘い香りが本能を刺激して、ふわふわする。

ふわふわ、くらくら、酔ってしまいそうだ。



俺が必死に理性を働かせている間に南はシャンプーを洗い流し、トリートメントも終わらせて髪をゴムで結び始める。

つい、露わになったうなじに目がいき、そこに口付けたい衝動が顔を出す。

すっげぇ……エロい。

パッと視線を逸らし、深呼吸をする。



だめだ、こんなことばっかり考えて。

煩悩消えろ!

心を落ち着かせて、南に視線を戻す。



「あとな体だな……よし、脱げ」

「え?!」



体を洗うには、さすがに服を脱がないといけない。

雷がまた鳴り始める前に、さっさと終わらせねえと。



後ろを向いて、南に脱ぐよう促す。

南も仕方ないというように服を脱ぎ体を洗い始めたみたいだった。

体を洗い終わったらしい南が脱衣所へ行く。

ドアは開けっぱなしにしてあるからまだ動くわけにはいかないが、なんとかここまでもってくれた。

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