おしえてください、先生。
顔も少し赤くて、子どもみたい……って、顔赤い……?
よく見ると、少し苦しそうにもみえる。息も荒いような……って、え?!
もしかして、雄悟先生熱が……。
先生のおでこに手を伸ばして、触れることに不安を感じて少し躊躇する。
もう、なんでここで怖くなるの?!
昨日散々自分から触れたのに……っ!
昨日の失態を思い出して、身体から熱が吹き出す。
あぁ、もうっ! 触ってしまえっ!!
雄悟先生のおでこに指先が触れて、戸惑いながらも右の手の平でおでこの熱を測る。
左手で自分のおでこの熱を測って比較する。
私より、だいぶん熱いような……?
そう思って、ハッとする。
き、昨日、私のせいで濡れたり冷えたりしたからだ……!
私のせいだ……っ。
泣きそうになりながら、ベッドから抜け出してリビングにある薬箱を取り出す。
冷蔵庫に入っていたスポーツドリンクもコップに入れて、それらを持つ。