おしえてください、先生。
少しドロドロしすぎかもしれないけど……初めて作ったにしては上出来、だよね?
できたお粥をお椀によそって、雄悟先生に持っていく。
先生は私に気がつくとすぐに体を起こした。
「ベッドから出なくていいよ。しんどいでしょ?」
「あぁ……ありがと」
雄悟先生は私からお椀とレンゲを受け取り、食べ始める。
「ど、どうかな……?」
「まあ、食べれなくはない」
「ひ、ひどいっ」
「嘘だよ。……うまいよ」
雄悟先生が優しいトーンでそう言うので、何も言えなくなる。
先生って、本当にずるい。
先生はあっという間に完食してしまい、お水を持ってきて薬を飲む。
「悪いな南、いろいろとしてくれて……」
「ううん。だって、雄悟先生がこうなったの、私のせいだし……」
私が昨日、雄悟先生を雨に濡れさせた上、シャワーでも濡れて……。
きっと、満足に体も温められてなかった。