性別≠不一致

「マミさん、とりあえずその鈍器をしまっていただけないでしょうか?」


「別にいいじゃない同性を好きになったって。重要なのはその人を愛しているか否か。倫理とか法律とかそんなの関係ねえ!」


いやいや、かなり重要だと思いますよ? 倫理とか法律とか。


何がマミさんを熱くさせるのか分らない。というかこの人、一体どの辺りから俺らの話を聞いていたんだ?


場合によっては、俺に人生はここで断たれることになるだろう。アーメン。


「まあとりあえず……竜司、もう一発殴らせなさい」


「なぜ!? なんでそうなるんすか!」


「あぁ? ざけんじゃねえよこの変態マゾ糞野郎。テメェみたいなウジ虫が、ちーちゃんに手を出そうだなんて100世紀早ぇんだよゴラァッ」


「マミさんキャラ違う!? いつもの貴女に戻って! ……いや、いつものマミさんも大概危ないキャラだけど」


「年下の男に欲情するテメェにだけには言われたくないな」


「男同士が付き合う漫画を描いてる人にだけには言われたくないです」

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