性別≠不一致
ベッドに寝転び天井を見上げる。
マミさんにも正直に話した方がいいよな?
マスターもゴウさんも竜司くんも、そしてスピカも俺の秘密を知っているのに、マミさんだけ仲間外れは可哀そうだ。
それに竜司くんと付き合うことになるわけだから、マミさんに隠し通せる自信はないし、もしかしたらマミさんもマスター同様なにか感づいている可能性もある。
俺の口からちゃんと説明しよう。
ゴウさんも竜司くんも分かってくれたから、きっとマミさんも理解してくれるはずだ。
……竜司くんと付き合うんだよな。
なんだか実感がわかなくて、心がふわふわと風船のように浮いている。
竜司くんが好き。
優しいところもドジなところもヘタレなところも、竜司くんの全てが好きだ。
だから、覚悟を決めなくてはならない。
ふわふわと浮ついた気持ちのままじゃいられないのだ。