性別≠不一致
「じゃあ催眠術ね。最近催眠オナニーが流行ってるって風の噂で聞いたけど、あんたそんなマニアックなソロプレイをかましてるのね。私でも引くわぁ」
「してねぇから! つうかなんだよその催眠ナントカって! 生まれて初めて聞いたわ!」
「竜司……流石にそれはアブノーマルや」
「してないですから! って、ゴウさん知ってるんすか!?」
「ワタシ、ナンニモシリマセーン」
片言で誤魔化しやがってよこの変態小説家め。
家に帰ったらこっそり検索しよう。地味に気になるから性質が悪い。
でもまあ、なんだかんだ応援してくれていたし、からかっているだけなんだろう。
とりあえず二人には現状報告をする必要はあるな。
俺達が付き合ったこと。そして、千秋の秘密も―――
「そんなの初対面の時から気付いてたわよ」
「俺もとっくに知っとったで」