性別≠不一致

「にしても、どうして急にあんなエロエロモードに突入したんだ? 千秋も男なら、あれがどれだけ危険な行為かなんてわかるはずなのに……」


俺の中で未だに残っているモヤモヤ。


それは千秋がなぜ、あんなドエロいことをしてきたかということ。


もし相手が俺じゃなかったら、今頃美味しく頂かれていたはずだ。


それはきっと千秋だってわかっているはず。なのに、なぜあんな暴挙を行ったのか?


あれじゃあ襲われたって文句言えないぞ千秋さん。


「嗚呼、それ私が焚きつけたの」


「なるほど、マミさんが原因だったわけか。納得し……はぁっ!?」


まさかの衝撃に事実に、一瞬思考が吹っ飛んだ。


「what!? いつそんな素晴らし……迷惑なこと吹き込んだんっすか!」


「スーパーでたまたま遭遇してね。これから竜司の家に行くって言ったから、押し倒してドエロいことをしてみなさいって助言したの」


なんてけしからんことを仕掛けたんだこの女!
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