気まぐれ短編集




あれから2ヶ月


今年も我が校は順当に予選を勝ち進んでいる



夕暮れが空っぽの教室に入り込み、校庭のグラウンドでは今日も生徒達が汗だくになりながら走り回っている



…あそこにはもう行けない。




―――「…藤沢」


無意識のうちに眺めていたグラウンドから無理やり視線を後ろに回す


振り向けば教室の入り口に肩で息をしている菅谷がいた


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