この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
お腹がいっぱいになった美代と俺。


美代は土鍋と茶碗を片付けると俺を風呂場に連れて行った。



どうやら俺を洗う気らしい。


しかしなぜか美代は自分の服まで脱ぎ出した。



『は…?美代なに脱いでんだよ!』


「♪~~」


『こら、美代…っ!!』


俺の言葉を無視して次々服を脱いでいく美代。


そして美代は鼻唄を歌いながらついに下着姿になった。



『………!』



たかが美代。

されど美代…


美代なんてまだまだガキだと思っていたのに…


美代の予想外なダイナマイトボディに俺はびびった。



ごく…ッ


っていやいや、違うだろ俺。

俺はうさぎだ!



だけど…うさぎとはいえ俺だって男なのに。


美代には警戒心が無いらしい。


俺が紳士だから良かったようなものを…



『………っち』


俺は美代から視線を外すと出口に向かった。


しかし脱衣場の扉は鍵が閉められていた。


『な……!』


「あっマサルさん逃げる気~?ダメダメ!綺麗にしたげるんだからぁ」



全裸の美代は俺をヒョイと抱き上げた。



『………!』


ぽよんとやわらかな谷間に挟まれた俺。


そして俺はそのまま美代に風呂へ連行された。


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