この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「ん~私はあずきか抹茶かなぁ」


美代は和風系が目につくらしい。


そんな美代の隣で、俺はここでも文字が読めず


もはや色で味を予想するしかなかった。


白、茶色、水色、ピンク。


どれもなかなか綺麗だけど…


中でも俺の目を引いたのは一際鮮やかな水色がマーブルになったアイスクリームだった。


水色と白のマーブルに赤や青のダイヤモンドがキラキラ光っている。


「コレ、すごく綺麗だな」


「ん?マサルさんポッピンシャワーにするの?」


「ポッピン…?」


「うん。ポッピンシャワー」


「…………」


抹茶やあずき、といった分かりやすい名前ではないのか。


味がますますわからないけど…


「じゃあ…とりあえずそれで」


俺は店員に注文した。


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