この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「美代は?」
「私はあずきと抹茶で雪だるまにする」
「は?雪だるま??」
「かしこまりました♪」
首を傾げる俺に対して、
店員は美代の言葉の意味を理解したらしく注文を受け付けた。
「あ、マサルさん。お会計するから…手を離してくれる?」
「――え?」
美代の言葉に俺が手をみると、俺は美代の手を握ったままだった。
「あっ…悪い」
俺は慌てて手を離す。
そして美代を見ると、美代は少し赤い顔をしていた。
目が合うと小さく笑う美代。
「あ~お腹すいたね///」
美代は視線を反らすと俯きながらリュックから財布を取り出した。
俯いた横顔からは、揺れる睫毛と唇しか見えない。
だけど美代の白い耳がほのかに赤く染まっていた。
そんな美代の全てに
俺の胸はまた、きゅん…と苦しくなったのだった。
「私はあずきと抹茶で雪だるまにする」
「は?雪だるま??」
「かしこまりました♪」
首を傾げる俺に対して、
店員は美代の言葉の意味を理解したらしく注文を受け付けた。
「あ、マサルさん。お会計するから…手を離してくれる?」
「――え?」
美代の言葉に俺が手をみると、俺は美代の手を握ったままだった。
「あっ…悪い」
俺は慌てて手を離す。
そして美代を見ると、美代は少し赤い顔をしていた。
目が合うと小さく笑う美代。
「あ~お腹すいたね///」
美代は視線を反らすと俯きながらリュックから財布を取り出した。
俯いた横顔からは、揺れる睫毛と唇しか見えない。
だけど美代の白い耳がほのかに赤く染まっていた。
そんな美代の全てに
俺の胸はまた、きゅん…と苦しくなったのだった。