この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
何かがパチッと小さな音を立てて舌の上で跳ねた。





――??



そして…


それが合図だったかのように次々と何かが弾け出した。


!!?


パチパチッパチ…パチッ






「うぁあ!痛い…痛い!!」


猛烈な勢いで何かが弾けている


「マ…マサルさん?!」


「ぐあぁあぁ!」


俺は本能で口の中のアイスを、隣にあったゴミ箱に吐き出した。


「ぐ…げほっ…」



吐き出したにも関わらず、まだ微かにパチパチしている口元をぬぐいながら


俺は美代を見た。


「み、美代…」


「マ、マサルさん……大丈夫?」


「…………」


予想外の刺激に、俺は涙目になっていた。



なんだ?

なんなんだ??


俺のアイスに毒が盛られてたのか??


そんな俺に美代は言う。


「マサルさん…ポッピンシャワー知らなかったの?」


「……あ?」


「いや…えっと…」





< 145 / 513 >

この作品をシェア

pagetop