この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
俺はそれを受け取ると中身を確認する。


「これ…」


「マサルさんバーベキュー全然食べてないでしょ?」


タッパーの中には、おにぎりと肉やトウモロコシが入っていた。


わざわざ俺の分を取り置きしてくれていたのか…?


俺が感激の気持ちで美代を見ると


「美代、ずっとマサルさんのこと気にしてたもんねぇ」


夏美がニヤニヤしながら言ってきた。


「え……?」


「ちょ、ちょっと夏美ぃ///変な言い方しないでよ」


夏美の発言に美代の顔がボボッと赤くなる。


「だって本当のことじゃ~ん。マサルさん大丈夫かなぁマサルさんにこのお肉あげたいなぁ、マサルさん…むぐっ」


美代の声真似をする夏美に、怒った美代がその口元を押さえ込んだ。


「そんなこと言ってないもん!///」


「いや…言っていた」


美代を追い込むようにメイがぼそりと呟いた。


「○×$#◇!?」


メイまで敵にまわり驚く美代。


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