この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「マサルさんがいない間に新しい友達も出来たんだよ」
美代はふふふっと笑った。
「マサルさんと同じ名前でね、ちょっと亭主関白なんだけど優しいの」
『それは良かったな』
というか、それは俺なんだが。
「それにね、彼ちょっと抜けてるところがあるの」
美代はブラッシングの手を止めると時計を見た。
「それにしてもマサルさん…遅いなぁ。服脱いでどこ歩いてるんだろう」
美代は心配そうな顔をしてそう言った。
『…………』
まぁ…
状況からしてそう思われても仕方ないんだが…
俺の事を“服を脱いで平気で出歩くような奴”だと思われているのは少し心外だった。
人間の俺はそんなに抜けてる奴に見えるんだろうか。
「とりあえず、もう遅いからマサルさん待ってる間にお風呂済ませようか」
美代は俺を抱き上げると風呂場に向かった。
美代はふふふっと笑った。
「マサルさんと同じ名前でね、ちょっと亭主関白なんだけど優しいの」
『それは良かったな』
というか、それは俺なんだが。
「それにね、彼ちょっと抜けてるところがあるの」
美代はブラッシングの手を止めると時計を見た。
「それにしてもマサルさん…遅いなぁ。服脱いでどこ歩いてるんだろう」
美代は心配そうな顔をしてそう言った。
『…………』
まぁ…
状況からしてそう思われても仕方ないんだが…
俺の事を“服を脱いで平気で出歩くような奴”だと思われているのは少し心外だった。
人間の俺はそんなに抜けてる奴に見えるんだろうか。
「とりあえず、もう遅いからマサルさん待ってる間にお風呂済ませようか」
美代は俺を抱き上げると風呂場に向かった。