この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
『~~~~ッ!!』
目に涙をためたボスは、何かを決意したように美代の腕を噛んだ。
『美代ちゃん…!行くニャ!!』
「わあぁッ…マサルさんッ!マサルさんッ!」
「美代……行け…!!」
泣きじゃくる美代の腕を力づくで引っ張るボス。
ごめんな、美代
泣かせてごめん…
泣きじゃくる美代を見て俺の胸も苦しくなる。
銃で撃たれた傷よりも…
美代と離れなきゃならない現実の方がツラい
しかしその時
パァンッ!!
美代とボスの足元に銃弾が撃ち込まれた。