この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
悲しい鳴き声を出す俺を美代は優しく抱き締めた。


「…仕方ない。時間もないしマサルさんも連れてくか」


『――は?』


美代は1人納得したように大きくうなずくと俺をバッグの中に入れた。


そして美代にしては手早い動作で必要なものも入れていく。


「オシッコシートも入れとくからね?でもウンチする時は外でしてね?」


『ばっ…///言われなくてもこんなとこでしねーよ』




―――結局


美代を止めることは出来なかったけど


せめて俺がついて行けば守ることは出来る。


こうして俺は美代と一緒に出かける事になった。











この時の選択を――…


後に俺は、死ぬほど後悔することになる。


だけど美代


俺はどうしても美代を守りたかったんだ。


美代だけは…






ごめんな、美代


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