この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
―――え?


えええ???









ってか、なぜここで

銀が出てくるんだ?










てか、山吹??







『…あ!山吹って…』


俺は思い出した


『山吹ってコイツが銀が言ってた山吹って奴だったのか?!』


俺は人生の最後の最後で


気にしていたパズルのピースの1つが見つかったような気がして


思わず大きな声を上げてしまった。



そんな俺に銀はただ優しくうなずいた。


『色々黙っててすまなかったポ。でももう詳しく説明する時間はないっクル~。だけどマサル氏、また来世で会うっポよ』


『!!』


「ほんじゃあ~いっちょ、おっ始めるで~!」


袴男こと山吹が袴の袖をたくしあげ、何か大きな動きをした。














―――その瞬間








バチバチッ!!








線香花火が目の前で飛び散り


プチン、と俺の意識は真っ暗闇の中に消えのだった。












なんとも慌ただしい幕切れだけど



美代が助かるんだ



そう思えばもう悔いはなかった。



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