【短】君が僕を忘れても、僕は君を好きでいる
2◆涙の影
「僕のこと、嫌いになったってことなら、はっきり言ってほしい……。もう好きじゃないのなら……」
僕のつぶやきに、君は涙で濡れた瞳を向ける。
「違う……違うの。好き……今でも好き……。でも、前のような気持ちとは違うの。もう戻れないの」
何が違うのか、僕には全く分からない。
「なんで……なんでだよ」
僕にある君が突き付けた現実は、
僕の知らない誰かに、君が想うその男に、
僕自身が負けたということと、
これは夢ではなく、
今、僕の目の前にいる君は、もう僕の彼女ではなくなるってこと。
それだけは、はっきりと見えていた。
僕のつぶやきに、君は涙で濡れた瞳を向ける。
「違う……違うの。好き……今でも好き……。でも、前のような気持ちとは違うの。もう戻れないの」
何が違うのか、僕には全く分からない。
「なんで……なんでだよ」
僕にある君が突き付けた現実は、
僕の知らない誰かに、君が想うその男に、
僕自身が負けたということと、
これは夢ではなく、
今、僕の目の前にいる君は、もう僕の彼女ではなくなるってこと。
それだけは、はっきりと見えていた。