【短】君が僕を忘れても、僕は君を好きでいる
「……樹里菜と…いつかまた海行けるかな……」



先に沈黙を破ったのは僕。



こんなこと、言っても仕方ないのに。



ただ、きっと君を困らせるだけなのに。



でも、もし、これが最後なら、



これくらいの意地悪な言葉、



……言ってもいいよね?



「僕は……待ってるから……」



車から降りる君は、



僕に向かって、ゆっくりと首を横に振った。

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