【短】君が僕を忘れても、僕は君を好きでいる
「それって、大事な話?」
もうその君の瞳からは逃げられない。
そう思った僕は、全身の力が抜けていくような感覚に包まれる。
そして、君のことを、ゆっくりと見つめ返した。
僕が、傷つくのを恐れていたら、
きっと君は前に踏み出せないんだよね。
「あのね、言わなきゃ……言わなきゃって思っていて、ここまできてしまったんだけど……」
風になびく長い髪を、押さえるようにして、
君の細い腕が、当たり前のように僕から離れていく。
「どんな話??」
分かってるくせして、
思わず出てしまった言葉に、僕は後悔した。
もうその君の瞳からは逃げられない。
そう思った僕は、全身の力が抜けていくような感覚に包まれる。
そして、君のことを、ゆっくりと見つめ返した。
僕が、傷つくのを恐れていたら、
きっと君は前に踏み出せないんだよね。
「あのね、言わなきゃ……言わなきゃって思っていて、ここまできてしまったんだけど……」
風になびく長い髪を、押さえるようにして、
君の細い腕が、当たり前のように僕から離れていく。
「どんな話??」
分かってるくせして、
思わず出てしまった言葉に、僕は後悔した。