透明な想いを君に…。
「あの子」の泣き方ゎそんな俺の間違った推測を
消しさる、泣き方だった。
痛い、ズキリとしたこの感覚に耐えられない。
俺ゎ思わず「あの子」の前に飛び出した。
そして、これでもかというくらい強く、強く、抱きしめた。
「あの子」ゎ見た目より細くて、小さかった。
びっくりした。
これ以上力を入れると折れてしまいそうなくらいだ。
そんなことを考えていると、ぐいっと「あの子」に押し返された。
それゎそうだ。突然出てきた人に抱きしめられたのだから。
『…ごめん。その、泣いてたから。』(そのって何だよっ!)
『あぁ、驚かせてごめんね-? 空が綺麗すぎて感動してたっ。』
なんて、俺よりも下手くそな言い訳を笑顔までつけて言った。