AKASHI
あたしは 寛貴が初めての彼氏だった。



付き合うという事を知らなかったあたしは どんなメールをするのかもわからないまま


寛貴から来たメールに答えるだけだった。


全てが戸惑っていた。

焦っていた。



ただ寛貴を好きな気がしていただけだったんだ。


その頃のあたしは
寛貴に対する愛がなかった。


そんなあたしの様子に

寛貴は気付いていたんだ。



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