AKASHI
壊れた心
中学2年生も終わりに近づいてきた 2月─。


あたしの頭の中は
寛貴一色だった。

寛貴のどこがすき?


そんなことよく聞かれた。



あたしは答えられなかった。
わからなかった。




ううん、違う。

きっと寛貴はあたしとは
正反対で あたしにないものを持ちすぎていて

好きなところがありすぎたんだよ。


だから 言い尽くせなかったの。






きっとこの頃 あたしは
もう一回告白を決め
そして ムリだったら 諦めようって決めてた。
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