AKASHI
その瞬間 何かが壊れた。


音をたてて
崩れた。





「そっかぁ。寛貴と付き合ってるんだ。知らなかったよ〜頑張ってね。」



すると愛里は申し訳なさそうに


「夢希が好きな事知ってたから言えなかったんだぁ。でも、もし寛貴の事好きだったら諦めずに、ライバルとして頑張ろ?」




その言葉にキレた。

ライバルとして頑張ろう?
ふざけんなよ。
愛里は付き合ってるんだよ?
なのに あたしが付き合える可能性とかあんの?
余裕こいてんじゃねぇよ。



そうあたしは心の中で呟いた。



その後 愛里と寛貴が別れるまで あたしは
2人と付き合った。



でも2人とは長続きしなかった。

別れを繰り返してた。


あたしはその2人を本気でなんて好きになれなかった。


なぜなら 寛貴と愛里が付き合ってるという事を忘れるためだったから。


寛貴や愛里に
あたしがまだ未練があるという事を隠すためだったから。




でも─‥‥

寛貴が愛里を振ったと聞いた時 嬉しかった。


そして 寛貴にメールをした。


寛貴は落ち込んでた。
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