AKASHI
再会
裕一も あたしの状況に驚きつつも


「すわりなよ」


といって あたしを寛貴の横に座らせた。





何も知らない裕一は

「紹介するな。 俺の大学のバスケ部の後輩の寛貴と マネージャーで寛貴の彼女の千恵」


千恵さんは あたしより一つ上だった。

あたしは
「初めてまして。」

とだけ言い 軽く会釈をし下を向いた。


すると寛貴が
「はじめましてじゃねーよ。」

と言い捨てた。


あたしは


目頭がじわーっと



熱くなった。


忘れかけていた何かが




こみあげてきた...











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