AKASHI
「まぁ、久々の再会ってコトで 語りんするか?」


昔と変わらない口調で言う寛貴に



「しょうがないな」

と偉そうに言った。


すると

「素直じゃないな」


と言ってきた。


この言葉 よく昔言われたっけ....



そして 寝ている2人を横目に あたしたちは抜け出し 近くの海岸で話した。




真夜中の初夏の海岸は
まだ少し 肌寒かった。


でもその肌寒さは


なぜか自然と
心地よさに変わった。





真夜中に海岸で寛貴と話している自分が夢のようで....



もしも夢なら覚めないでいてほしかった。



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