AKASHI
倦怠感
7月26日─。


夏休み初日。



その日も変わらず 寛貴からメールがきた。

自分の中のどこかで


寛貴からのメールを待つ自分がいた。

寛貴からのメールに
少し期待を覚えている
自分がいた。




寛貴からのメールを開くと

「とうとう夏休みが始まったな」

彼女欲しいと 遠回しに言っているんだろう。



あたしには すぐに分かったんだ。
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