AKASHI
あたしは何かを思い出し

「約束覚えてる?」


そう問い掛けてみた


「一応..」


少し冷たくあしらわれた



あたしは言葉が見つからず 黙りこんでた



「お前さぁ
まだ俺のコト好きやろ?」




またいってきた。








「別に。はぁ〜」


「本当お前素直じゃないわ。
正直に言いな。
俺 高校の時 いろいろお前の話し聞いてたんだよ。
まぁ少なくとも 俺は嫌いではないよ。」



またこいつ 偉そうにいってきた。


「.....好きやさ」



あたしは頭で考えるよりも先に 自分の感情が先に言葉に出てしまった。




「やっぱな。しょうがないで付き合ってやるさ」



……………。



あたしは 自然と涙が溢れ出した。

夢にまでみた言葉..



こんなに簡単に叶ってしまっていいのかな...



そして嬉しかった。



不器用だし 偉そうだけど

あたしはそんな寛貴が


大好きで




大好きで…




愛おしくてしょうがない








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