【短編】恋道*恋スル帰り道




「はーい!いま行くー!」




子供みたいに隆太に駆け寄る、あたし。






いつもの靴ひとつぶんの距離を埋めてみる。




それだけで、ちょっと君に近づけたような気がする。






靴ひとつ24センチ分の距離。




君の心の中にも、


少し近づけましたか?

















「さー、
飲みますかー!美空さんのおごりで♪」





「‥だーかーらー、
一杯だけだってばー!」





「‥‥‥泣き虫のくせに、生意気ですよ‥」





「‥っえっ!?」















fin *
< 18 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop