選択
翌日からのこの部屋に監禁されての生活は苦痛以外の何物でもなかった

つねに監視され巧はベッドに右手以外を固定されている
血液採取と組織採取の指示が出てから
1時間事にある 血液採取 と組織採取のせいで
巧と私の手足は内出血で青く腫れ上がっている

採取は人間が来ておこなうのではなくベッドの横にに血圧計とよく似た採取する機械が置かれていて
1時間起きにそこに腕を差し込み機械が腕に針を刺し採取するまで我慢しなければならない

腕を強く圧迫される痛みと針で何度も腕を刺される痛み

巧は泣きながら嫌がる
嫌がる巧を無理矢理押さえ付けるようにして腕を機械に差し込む

こんな検査は必要なんだろうか
巧をこんなに泣かせてやらなくちゃいけないことなんだろうか
なんでベッドに縛られたままなのか
この子には自由がないのか

1時間おきに繰り返される巧の泣き声

自由に動けない苛立ちと恐怖

泣き叫びすぎて声がかすれてきている

差し入れされる食事にも一切箸をつけない

食べさせようとするもすぐ吐き出してしまう

巧は指しゃぶりをしながら泣きつかれて眠ってしまった

でもあと30分後にはまた採取しなければいけない

嫌がり泣き叫ぶ巧の腕をとり・・・


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