選択
どれぐらいまてばよいのか
巧は無事に帰ってくるのか
あの無邪気な笑顔を思い出しながら私はひたすら待つ
救急のドアが開くのをただじっと待ち続ける





どれぐらい時間がたったのか
救急のドアが開いた!

私は直ぐさまドアに駆け寄った

先生!」

ドアの隙間から巧が見えた
あぁ今すぐ巧の側に行きたい!

「お母さん大丈夫です」
医者の言葉に我に帰る

「発作みたいですね お子さんアレルギーかなにかお持ちですか?」

発作? なんの?

「なんらかのアレルギーに強く反応したようです 一時は危なかったですがいまは落ち着いています」
医者の言葉に私は安堵感でよろめいてしまった

「なんのアレルギーかわかりませんが検査したほうがいいですね」
「ありがとうございます!」人生でこれ程ありがとうを心を込めていった事はない

「ご主人のお母様も同じ症状で運ばれてきまして」

医者は続ける

「お子さんの今回の発作の原因をより深くしるためにもお母様の解剖の許可をいただきたいのですが」

< 7 / 46 >

この作品をシェア

pagetop