先見の巫女


「…感づいてはいたけれど…」


朱雀が翠の生まれ変わりで、あたしが羽優の生まれ変わり。


納得している自分がいる。彼を見て懐かしい、愛しいと思う理由がやっとわかった。


互いの魂が互いを想っていたからだ。


でも…前世とか関係無く朱雀に惹かれているのも確かだ。


彼は…唯一あたしを女の子として見てくれた人だから…


「もし叶うなら…」


どうか朱雀に恋したい。
運命も使命も関係なく…あなたを純粋に愛したい…


決して叶う事は無いけれど…





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