先見の巫女
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朱雀とは相変わらずのまま3日ほど経ったある日。
妙な胸騒ぎが胸を締め付ける。嫌な予感…そういった類のものだ。
「……………………」
食事中だっていうのに、食事に手を付けられない。
どうして…?
予感なんてあてになるはず無いのに…
こんなにも不安になるのは何故なの……?
「雛菊」
不意に声をかけられた。呼んだ主に視線を合わせる。
「朱雀…?」
「…どうした?」
朱雀は心配そうにあたしの顔を覗き込んでくる。
時々朱雀をすごいと思う時がある。
あたしの事なのにあたしより朱雀の方があたしの痛みに敏感なのだ。
「…な…なんも無い…」
でもこんな証拠も無い夢見事を話すわけにもいかないからいつも曖昧にごまかす。