先見の巫女
「………限界だよ…」
あたしは密かに
決意していた。
もし…もし、これ以上は無理だと判断した時は…
……翡翠龍……
『我を呼ぶか…雛菊よ…』
……もう…
迷ってはいられないの
かもしれない…
『決めたのか…?』
……うん…
諦めたわけじゃないの。
ただ……
これは自分の意志。
護りたい…そう思うから…
『お前が望むなら…
我は…お前の刃となろう…』
…ありがとう…
翡翠龍………
両手を合わせ
天へ祈りを捧げる。