先見の巫女
遥かな時を越えて
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―バサバサバサッ
「…………夢………?」
周りを見れば自分の布団の中だった。
長い長い夢を見ていた気がする。そして酷く悲しく、それでいて幸せな夢…
「…ぁ…泣いて…?」
気付けば自分の頬に
涙が伝っていた。
時折見るこの夢のせいだろうか…
「優雛(ユウヒ)ー!!
朝ごはんよー」
下から母さんの声と朝ごはんの良い匂いがする。
―グウゥゥゥ…
「お腹空いた〜」
取りあえず腹ごしらえだ!
腹が減っていては何も
考えられないよ。
「今行くーーっ!!」
そう返事をして
身支度を始めた。