先見の巫女
「雀ちゃーん!!」
「雀ーーっ!!!」
二人で色んな所を探したのに雀ちゃんが見つからない。
夜は妖が活発になる時間だ。こんな時間まで見つからないなんて…
朱雀も心配そうな顔をしている。
「大丈夫…きっと見つかるから」
だからそんな不安そうな顔しないで…
「あぁ…そうだな。けど…妖も活発になる時間だ。早く見つけねぇと…」
朱雀がそう呟いた瞬間ー…
「きゃああああああっ!!」
女の悲鳴が聞こえた。朱雀とあたしは顔を合わせて悲鳴が聞こえた方へ走り出した。