いい意味で
途中でコンビニ寄ったり、ガソリン入れたりして、まだまだ目的地は遠いらしい。
運転をおんちゃんに代わってもらって、かおりちゃんは助手席で僕は後部座席に行った。

僕「ねぇかおりちゃん。そういえば、若菜さんは元気なの?」

かおり「んん。元気だよ。最近仕事変えたし、彼氏も出来たみたいだよ」

僕「そうなんだ。可愛いもんなぁ。元気ならよかったよ。」

おんちゃんも「へぇ!良かったねぇ。」

彼氏出来たんだ。若菜さん。

かおり「よし君全然若菜と連絡とってないんだ?最近女の子関係はどうなの?なんか前に東京行った時さ、歌をあげた子がいたって言ってたよね?」

僕「ああ。あれ全然フラれてるから!」

かおり「そうなの!?」

僕「いや!全然そうだよ!」

おんちゃん「よっちゃん変態みたいになっちゃったもんね。」

僕「うん。よっちゃん変態みたいになったねぇ」

かおり「俺が世界を変えるって言ってたもんね。」

僕「いや、馬鹿にしてるけどさ!わかるっしょ!!この感じ!!」

かおり「わかんない!」

おんちゃん「全然わかんない!」

僕「ああ、そう。」

みんなが笑う。しかしそうかぁ。若菜さん彼氏できたかぁ。

かおり「でもよしくんなんか男らしくなったよね。なんとなく。」

僕「そう?でも太った?」

かおり「うん。太った。」

僕「男らしい?」

かおり「うん。男らしい。」

僕「でも太った?」

かおり「太った。」

おんちゃん「おんちゃんは?」

僕「ブス多め。」

「なんだよぉ!!」ってまたおんちゃんが騒いで車内は笑いで溢れる。
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