いい意味で
最初の印象とだいぶ違う人だなぁ。

そして、僕はホテルに戻ることにした。
なんだか体全体がふわふわして歩いてないような
夢の中にいるようだった。

信じられるようで信じられない。
だって僕は、妖怪を見たんだ。

部屋に戻り、そういえば、と思い時計をみたら
午前三時。
11時に来るのかぁ。僕はどうなるんだろう。

電気を消して、窓から外を見てみる。
11階から見える景色は、もう少しだけ寝そうにもない青森の夜だ。

誰も僕の部屋なんて覗かないだろう。

カーテンを閉めず、ベッドに寝転がり目をつぶると、若菜の光る羽が浮かぶ

世の中不思議なことってあるんだなぁ。

そんな事を考えながら一息つくと、思い出したように疲労と眠気が襲ってきた。
そして気付かぬうちに僕は眠りに落ちていた。

第四章に続く
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