いい意味で
でも…このまま生きていても退屈なだけだ。
僕は青森に冒険しに来たんだろ。

それに怖いが、昨日見た若菜さんの光る羽の様に
不思議なものが見れるかもしれない。

こういう時、僕はいつも目をつぶり自分に問いかける。
おい。昨日の自分より進めてるか?

……よし。行こう。行って確かめてみよう。

僕は、「わりぃけど一時間だけいいかい?」と二人に伝え
りうは「何その真剣な顔」と引いてる。

若菜さんも「すいません。一時間だけお借りします。」と二人にお辞儀していた。

若菜「もし良かったらその後、お勧めの美味しいお店があるので、御一緒にご飯でも食べに行きませんか?」
そう若菜さんが誘うと

おんちゃんもりうも「いくいくいく~!!!!!」とまたはしゃいでいる。

僕「あの…すいません。俺まだ荷物の用意もしてないんで、五分だけいいっすか?」

若菜「いいですよ!どうぞゆっくりで大丈夫ですから。」
そう笑うこの人は、やはりとても綺麗だった。

「じゃあ、俺達も部屋に戻るか!!」とおんちゃんとりうも一緒にエレベーターに向かう。
また後でね~!!なんて二人は若菜さんに手を振ったり、投げキッスをしている。
若菜さんも投げキッスをお返ししてる。

こいつらどんだけ仲良くなってんだよ。あいつ妖怪だぞ。

ドアが閉まるとおんちゃんが話しかけてきた
おんちゃん「若菜ちゃんほんとすげぇ可愛いよな!!いい子だし!!お前ずりぃよぉ!!それに全然普通の子じゃん!お前が言ってたような気味悪い子じゃないよ!」

りう「ねぇ!!すげえいい子だよ!!つうか、俺達が寝たあとに知り合ったんでしょ?」

僕「うん。煙草吸いに外を歩いてたときにさ。」

おんちゃん「え、このあとSEXすんの?」

僕「しないって。どこにいくかすらわからないよ。」

りう「絶対するよぉ!!!お前ったらそういう下衆い男だもの~!!」
そういいながらりうが僕にしがみついてくる。

りうを引き剥がしてる最中、別の階でエレベーターは止まり
他の人に見られ、りうはやけに凛々しい顔で、「どうもこういう者です。」とその人に挨拶をしてる。
その人は乗ってこないで、エレベーターのドアが閉まる。
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