いい意味で
弟の智久が運転して、母が一緒に乗ってきていた。
母は車の外に出てきて、「大丈夫?」と近寄ってきた。
智久も「平気?」とたずねてくる。
僕は「大丈夫だよ。ほんとただのかすり傷だし。」というと少し安心したようだ。
車の中では色々聞かれた。
だが、僕自身分かってることも少ないから、適当に答えておく。
東京駅から町田市まで車で一時間位。
その間、僕は東京の街並みを眺めながら、
東北の田舎のほうから出てきた人は、きっとこの東京に憧れを抱くのだろうな。
だって凄い田舎だったから。青森市につくまでは。
そして渋滞もなく、家に到着した。もう五時近くだ。
家についてからも色々聞かれた。
親父は「女の子なんかに付いていっちゃってよぉ。」なんて下衆い事をいって笑っていた。
いつも父は、下衆いことしか言わない。
母が「でも良かったねぇ。かすり傷程度で。ゆっくり休みなさい。」と締めて、僕はやっと解放された。
自分の部屋に戻り、荷物を置いて、昨日風呂にも入らなかったので風呂にはいる。
出てきてから、おんちゃんとりうに電話して、謝罪と礼をいった。
今度酒でも奢ってやらないとな。あいつらに。
そして、家族で飯を食って、テレビをボーっと眺める。家族の笑い声。
うん。普通の生活をしてると、やはりふと思い出す。
青森で起きた、非日常的な出来事を。
なんだか心が浮いて、着地してない気分だ。
そして僕はまだ九時だけど寝ることにした。
その前に、若菜さんにメールをすることにしよう。
「どうもこんばんは。ヨシです。さゆりさんがメアドを教えてくれました。もう若菜さんは目が覚めたでしょうか?本当は会って言いたかったですが。あの事故のとき、ありがとうございました。そしてナイフで痛い思いさせてしまってすいませんでした。落ち着いたら連絡ください。」
送信。
母は車の外に出てきて、「大丈夫?」と近寄ってきた。
智久も「平気?」とたずねてくる。
僕は「大丈夫だよ。ほんとただのかすり傷だし。」というと少し安心したようだ。
車の中では色々聞かれた。
だが、僕自身分かってることも少ないから、適当に答えておく。
東京駅から町田市まで車で一時間位。
その間、僕は東京の街並みを眺めながら、
東北の田舎のほうから出てきた人は、きっとこの東京に憧れを抱くのだろうな。
だって凄い田舎だったから。青森市につくまでは。
そして渋滞もなく、家に到着した。もう五時近くだ。
家についてからも色々聞かれた。
親父は「女の子なんかに付いていっちゃってよぉ。」なんて下衆い事をいって笑っていた。
いつも父は、下衆いことしか言わない。
母が「でも良かったねぇ。かすり傷程度で。ゆっくり休みなさい。」と締めて、僕はやっと解放された。
自分の部屋に戻り、荷物を置いて、昨日風呂にも入らなかったので風呂にはいる。
出てきてから、おんちゃんとりうに電話して、謝罪と礼をいった。
今度酒でも奢ってやらないとな。あいつらに。
そして、家族で飯を食って、テレビをボーっと眺める。家族の笑い声。
うん。普通の生活をしてると、やはりふと思い出す。
青森で起きた、非日常的な出来事を。
なんだか心が浮いて、着地してない気分だ。
そして僕はまだ九時だけど寝ることにした。
その前に、若菜さんにメールをすることにしよう。
「どうもこんばんは。ヨシです。さゆりさんがメアドを教えてくれました。もう若菜さんは目が覚めたでしょうか?本当は会って言いたかったですが。あの事故のとき、ありがとうございました。そしてナイフで痛い思いさせてしまってすいませんでした。落ち着いたら連絡ください。」
送信。