いい意味で
合流したあとは、ブラブラして、茶しばいたり、服を見にいったり、代官山のほうまで歩いていったりと、適当に過ごしながら、若菜さんと待ち合わせの時間になった。

メールでは、「ちょっと遅れそうです。そして女の子の友達を二人連れていきますね。それと二人は妖怪じゃないですから、あの事は秘密ですよ。」と連絡がきた。
最後の部分は端折って、それをおんちゃんとりうに伝えると、「まじいい子だなぁ。若菜ちゃん!」と、はしゃいでいた。
りうはそのまんま「SEX!!」と叫んでいた。

僕も僕でそわそわしながら、少し緊張していた。
久しぶりに会うし、それに妖怪だ。

二人と話しながら待っていると、トントンと肩を叩かれた。

後ろを向くと、笑顔の若菜がいた。
「おお!!」なんていいながら、きっと人から見れば、僕の笑顔はだいぶ露骨に嬉しそうな顔をしていただろう。僕はこういう時のリアクションがとても下手だ。モテない男丸出しという感じだろうか。

そして、結婚式の後で、ドレスを着たままなのだが、
前に青森で会ったときはすごいカジュアルだったから
僕はつい見とれてしまった。

そしてその横にはお友達の女の子二人。

僕「おお!!久しぶりです!!」

若菜「久しぶりです!!すいません!遅れてしまって!!」

僕「いやいや、いいんですよ。僕等時間にルーズだから。」
なんだろう。笑う若菜さんにドキドキする。

若菜「あの、この二人が私の青森の友達で、かおりちゃんと、ゆりかちゃんです。」

僕「どうもはじめまして!あの、ヨシと申します。そんでこいつがおんちゃん、こいつがりうで、二人とも僕の高校の時の同級生です。」

おんちゃんは、ハローハロー!!といいながらテンション高めにぶつけにいって
りうは「どうも。細谷です。」と顔をキメて、ダンディーに握手を求めてる。

間が空いたので「ちょっと、引くなよ!!」と叫んでる。
この二人のだいたい定番な掴み方だ。でもちゃんと、かおりちゃんとゆりかちゃんは笑ってくれている。
まぁスタートとしては上々だろう。
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