いい意味で
あんなこと、若菜さんの前では言えない。
何かあったらいけないと。若菜さんのお父さんは、僕と会うのを禁じたし。
余計な心配はかけたくない。

とりあえず、僕のビールも来たので乾杯をした。
智久は、おんちゃんとは遊んだことあるので特に違和感はない。
りうに「はじめまして。」なんて言ってる。

とりあえず呑もう。
何もなければ今はそれでいい。それに神経過敏になってるだけか。
でも、昨日録音したものには猫の声のようなものが入っていた。
それは確かに智久も聞いた。

考えていてもしょうがない。

そんな事思っていると、若菜さんが話かけてきた。
若菜「よしさんどうかしたんですか?難しい顔しちゃって。」

僕「いや、何も考えてないっすよ!ちょっと酔っ払っちゃって。」

若菜「そうなんですかぁ。もし何かあったら言ってくださいね。あたし聞きますから。」

僕「ええ。大丈夫です!でもその時はお願いします!」
若菜は「はい!」と優しく笑う。

その横では、おんちゃんが智久にムチャ振りをしてイッキ飲みをさせている。
じゃあおんそ君もやってくださいよ!なんて言われて
おんちゃんもイッキ飲みをしている。
りうは、何も言われなくてもイッキ飲みをしている。

かおりちゃんとゆりかちゃんにも周っていったが、
知ってるんだ。こういう時のおんちゃんとりうは潰れる。

あとで大変だろうなぁ。
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