いい意味で
僕「ねこ…?」

ねこ「そうだよ。久しぶりだな。」

僕「え、どういうこと?」
若菜を襲っているのが…ねこ?

ねこ「俺は化け猫になったのさ。そしてどういうことって、こいつを殺すためだよ。まぁ信じようが信じまいが、どっちでもいいけどな。」
若菜さんがその隙に、僕の方へ逃げようとする。
すると、ねこがまた大きくなり、若菜さんを弾き飛ばす。

僕はそっちへ走っていく。「大丈夫?」
頬には、擦り傷ができている。でも、また一瞬でふさがった。

僕「おい…ほんとうにお前ねこなのか?」
怖くて声が震える。
ねこってどういうことだ…。

ねこ「そうだよ。お前がいくちゃんと喧嘩したときに、むかついて収納箱殴って穴開けたろ?そこに良く寝てたあのねこだぜ。」
確かに、あれを知ってるのはねこだけだ。
若菜という妖怪がいる以上。もちろん化け猫もいるのかもしれないけど…
また信じれないようなことが起きやがった。

僕「お前がねこだとして、でも、なんで若菜さんを襲うんだ。」

ねこ「なんで?そいつが悪い奴だからさ。いいから、よしたか。そこをどけよ。」

僕「嫌だ…それにこの人は悪い人なんかじゃない。やめろ…」
怖くてしょうがない…。次そのねこと言い張るやつが動いたら、逃げてしまいそうだ。

ねこ「やめろ。ってさぁ。よしたかよぉ。お前が言ったことを俺は守ろうとしてるだけだぜ。」

「え?あれ?」そんな声が聞こえ、そっちを向くと
智久がいる。

ねこ「あ、智久じゃねぇか。久しぶりだな。」

智久「え?なにこれ?兄ちゃん何これ?」
智久はよくわからずパニック気味に繰り返している。
< 68 / 114 >

この作品をシェア

pagetop