いい意味で
ねこは、一瞬止まった。
智久の想いが通じたのだろうか。
智久「なぁ!分かってくれよ!!」

ねこ「ていうか、智久。お前よく俺がねこだってすぐ信じれるな。妖怪みるのだって初めてだろ。」

智久「わからねぇしすげえ怖ぇよ。けど・・わからないけどわかるんだ!!家族だろうが!」

ねこは黙り、智久のほうを見ている。
そして、「たっくよお。分かってねぇなぁ。」なんていっている。
沈黙が流れ、街の声が沈黙を包む。

ねこ「ちっ!!くそったれが…今日のところは勘弁してやるよ!!おい!女の妖怪!その代わり、もうこいつらの前には絶対!!二度と現れるんじゃねぇぞ!!分かったな!!!」

若菜「わたし!!悪いものではないです!!ねこさん!!」

ねこ「おい…お前本気でそんなふざけた事言ってんのか?」

「あのなぁ。よしたか。智久。」
そうねこが何かを言おうとしたとき、急にねこが転がり、もだえ出した。
「うあああ!!お前!!何だこのやろう…俺の頭からでていけ…あああ」呻いている。

僕等は、何が起こったかもわからずに眺めていると、
ねこは「にげろ…早く逃げろ!!」と叫ぶ。
僕等は困惑していると、ねこが無言で立ち上がった。

その顔を見ると、目が赤く光っている。
どうしたんだ?
すると、もうさっきの声じゃない。何か、凶暴な声をだして叫び始めた。

なんだ。突き刺すようなのような危機感が僕を襲う。
その瞬間僕等を弾き飛ばした

うう…なんだ…?さっきまでのねこじゃない…
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