いい意味で

いつまで人間でいれるのだろう。という事も。

そして今日は、おじさんと銀座で会う日。

新しい情報を見つけたと昨日連絡があった。
何なんだろう。いい報告だと良いけれど…。

夜7時半。仕事を終え、都営浅草線で東銀座まで出る。
地下鉄を出ると街はキラキラと光っている。銀座辺りの雰囲気って僕は好きで、
東京ロマンティックだなぁ。と自分の中の感覚をいつも感じる。
フランクシナトラの音楽が合うというかさ。

まぁいい。おじさんと会うのは大体銀座で、
居酒屋に入って、酒を飲んだりしながら色々話す。

輪廻交換の事もそうだし、それ以外の事も話す。仕事のことや家族のこと。
そして、あの時なぜマンホールから飛び出てきたのかも教えてもらった。
あ、あと弱いと聞いていた若菜さん達の種類の妖怪なのに、おじさんが強かったわけとか。

やっぱり後から不思議になって聞いたんだ。

酔っ払うと、笑いながらその話をしてくる。
きっと今日もそうだろう。

待ち合わせ場所に着くと、もう先におじさんはいた。
今日もビシッとスーツを着ている。さすが弁護士。
最初のイメージは汚らしかったのになぁ。

小走りで僕は近づいていく。

僕｢お疲れ様です！すいません。もう着いてたんですね！｣

実｢おう！ったく。遅ぇなぁ。急いで仕事終わらしたってのによ。｣

僕「すいません。｣

実｢まぁいい。じゃあいつもん所いくか！！｣

僕「そうっすねぇ。｣
いつもん所とは、銀座ライオン。
昔からあるビアホールの本店で、僕の父と母が、ここが好きでたまに来るんだ。
そしておじさんを連れてきた所、ここが気にいってくるようになった。
確かに、レトロな感じでいいんだよな。僕も好きだ。

店に着き、ビールとつまみを頼む。
ここは、何頼んでも大体美味しいんだ。

ていうか個人的な好きな食べ物なんだ