ケンタの秘密
ところがある夜、いつものようにベッドに入っていると、部屋のすみの方でガサゴソと音がしました。
今日は誰が遊びにきたのかと思い、ケンタはベッドから出ました。
部屋のすみを見ると、大きな黒い帽子をかぶった小さな魔法使いと、妹のミカに似たネズミがいました。
ケンタはこわくなって、ベッドに入ると頭から布団をかぶりました。
すると、魔法使いがベッドのそばにきて言いました。
「見たな。見られたからには、おまえをネズミに変えてやる。」
きっとミカもネズミにされたんだ。
そう思うと、ケンタは涙が出てきました。
お母さんを呼ぼうとしても、どうしても声が出ません。
心の中で『助けて』と叫びました。
そのときです。
どこからか、ペケペケペケ、ボヨヨーン、ボヨヨーンと音が聞こえてきました。
ボヨヨンとペケペケが助けにきてくれた。
そっと布団から顔を出すと、魔法使いとペケペケが戦っていました。
ボヨヨンは丸くなって、ミカに似たネズミを守っていました。
ペケペケはいつもと違い、今日は兵隊の姿をして、長い棒を持っていました。
その棒で魔法使いの大きな黒い帽子をはねとばしました。
すると、それまでは帽子で見えなかった魔法使いの顔が、ハッキリと見えました。
なんと隣のおばあさんでした。
そういえば、ネズミのおもちゃでいたずらをして、おばあさんを驚かせたことがあります。
きっと仕返しにきて、ミカをネズミに変えてしまったんだ。
もしかすると魔法使いをやっつければ、ミカは元の姿に戻れるかも知れない。
ケンタは夢中で魔法使いに飛びかかりました。
今日は誰が遊びにきたのかと思い、ケンタはベッドから出ました。
部屋のすみを見ると、大きな黒い帽子をかぶった小さな魔法使いと、妹のミカに似たネズミがいました。
ケンタはこわくなって、ベッドに入ると頭から布団をかぶりました。
すると、魔法使いがベッドのそばにきて言いました。
「見たな。見られたからには、おまえをネズミに変えてやる。」
きっとミカもネズミにされたんだ。
そう思うと、ケンタは涙が出てきました。
お母さんを呼ぼうとしても、どうしても声が出ません。
心の中で『助けて』と叫びました。
そのときです。
どこからか、ペケペケペケ、ボヨヨーン、ボヨヨーンと音が聞こえてきました。
ボヨヨンとペケペケが助けにきてくれた。
そっと布団から顔を出すと、魔法使いとペケペケが戦っていました。
ボヨヨンは丸くなって、ミカに似たネズミを守っていました。
ペケペケはいつもと違い、今日は兵隊の姿をして、長い棒を持っていました。
その棒で魔法使いの大きな黒い帽子をはねとばしました。
すると、それまでは帽子で見えなかった魔法使いの顔が、ハッキリと見えました。
なんと隣のおばあさんでした。
そういえば、ネズミのおもちゃでいたずらをして、おばあさんを驚かせたことがあります。
きっと仕返しにきて、ミカをネズミに変えてしまったんだ。
もしかすると魔法使いをやっつければ、ミカは元の姿に戻れるかも知れない。
ケンタは夢中で魔法使いに飛びかかりました。